脳科学コラム

子どもの脳への影響は? スマホやタブレットとの付き合い方 

子どもの脳への影響は? スマホやタブレットとの付き合い方 

大人の生活必需品であるスマートフォンやタブレット。子どもにはいつから持たせるべきなのか、人によって見解は様々でしょう。脳科学者の視点から言わせていただくと、1歳でも2歳でも、早いうちから触らせて構いません。幼児向けのタブレット教材もたくさん出ていますし、子どもが興味をもつことは、何でもやらせてみればいいのです。

とはいえ、子どもが長時間液晶画面を見ていることに不安を感じる方もいるのではないでしょうか。07年に発表されたアメリカの医師による調査で、思春期にテレビを見る時間が1時間以内だった子どもは、3時間以上見ていた子どもよりも、集中力・読解力がともに高いという結果が出たそうです。さらに、大人になっても、学歴や健康面、経済面など、社会的に成功している人が多いこともわかりました。

幼児期に教育番組を見せることは、発達に効果があります。しかし、思春期になると娯楽番組を見ることが多くなり、そのような番組を3時間以上見せることはよくないというわけです。

現在は、テレビよりもスマホやタブレットでyoutubeを見る方が主流かと思いますが、これらはだらだら見ていれば、たしかに色々な番組が次々と流れてきます。しかし、これは完全に受動的なもので、脳への刺激には決してなりません。それよりも、運動やアート、読書などに取り組んだ方が、主体性も集中力も養えるのです。見せる内容と時間には、周囲の大人が十分に監督し、もっと別の創造的なことに興味を持つよう、誘導したいものです。

くぼたのうけん顧問

久保田 競 (くぼた きそう)

1932年大阪生まれ。京都大学名誉教授、医学博士、脳科学者。東京大学医学部・同大大学院卒業。京都大教授、同研究所所長を歴任。2011年春、瑞宝中綬章を受賞。40年以上前から赤ちゃん育脳の意義を唱え続け、妻カヨ子氏とともに久保田式育児法を考案。「脳の発達に応じた教育」をいち早く提案している。

くぼたのうけん顧問 久保田 競(くぼた きそう)

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