教育コラム

小1からの塾通い。低学年の集客とその方法について。

子どもが小学校に入学すると、水泳やダンス、英語、習字など、保護者達は子どもの習いごとを考え始めます。その選択肢の一つが「学習塾」です。塾としては、生徒が低学年のうちから通い続けてくれれば、こんなにうれしいことはありません。しかし、学習塾はどこも低学年の集客に苦労しているのが現実です。

本コラムでは、低学年の集客とその方法について、ご紹介します。

学習塾について

「学習塾」と一言で言っても、種類は多岐にわたります。まず前提をそろえるため、「進学塾」と「補習塾」の2種類に分けましょう。

「進学塾」とは

中学受験に特化した塾です。多くの場合は御三家など難関中学の合格率・合格者数をウリとしており、主に集団授業で小学校の授業とは異なるハイレベルな内容を学びます。志望校やレベルごとにクラス分けされ、それぞれに合ったカリキュラムが立てられています。

「補習塾」とは

学校の授業に合わせて学習サポートを行う塾です。学校の授業の復習やテスト対策をし、成績向上を狙うことが第一の目的となります。よって、進学塾のように難解な問題を解くことはしませんが、受験指導まで幅広く対応する補習塾もあります。地域密着型、個別指導型が多いです。

 どんな子どもが塾に通うのか

誤解を恐れずに書きますと、小学生は基本的に塾通いは不要です。国は、子どもの発達段階に合わせたカリキュラムを学習指導要領としてまとめており、小学校ではそれに従って授業が進められます。なので、本来は学校での勉強と家庭での宿題だけで十分なのです。しかし、下記のような場合は別です。

  1. 中学受験を考えている家庭
  2. 子どもが学校の授業についていけていない家庭
  3. 「思考力」を重視する家庭

以下、詳しく説明していきます。

1.中学受験を考えている家庭

低学年のうちは中学受験を考えていない家庭でも、高学年になるにつれて受験を視野に入れる可能性もあります。その場合、最初は補習塾で基礎学力及び学習習慣をつけつつ、受験をするかしないか考えていくことが考えられます。受験を決めた場合は、進学塾へ転塾するか、中学校受験へも対応している補習塾の場合は、そのまま受験対策へと移行していきます。

2.子どもが学校の授業についていけていない家庭

子どもが学校の授業についていけない、テストの点数が悪い場合、補習塾通いが必要です。わからないまま学年が上がると、どんどん勉強が苦痛になり、勉強への苦手意識が根付いてしまいます。

3.「思考力」を重視する家庭

最近増えているのが、「思考力」を重視している家庭です。学力を身につけるとともに、「思考力」を伸ばすことが、中学受験をはじめ、人生の様々な困難を乗り越える源になることに、教育感度の高い保護者は気づいています。大学入試でも、複数の文章や図表を組み合わせて答えを導き出す、いわゆる「思考力型問題」が増加しています。「思考力」とは、「複雑な課題に柔軟に対応し、多様な答えを導き出す力」です。そこで重要なのが、「ただ考える」のではなく、「自分の知識や経験から判断して考える」こと。単純な問いには「考える」で足りますが、「思考する」には深くて 広い視野が必要になるのです。ただ、「思考力」を鍛えられる塾はそう多くはありません。

思考力を鍛える塾なら「りんご塾」

「りんご塾」導入のご案内はこちら

小学生はいつから塾に通い始める?

実際、小学生は何年生から通塾を始めているのでしょうか。文部科学省が実施した「令和3年度子供の学習費調査」を見てみましょう。「学年別の学校外活動費支出状況」は、下記のようになっています。

補助学習費とは、学習塾や家庭教師の費用を指します。小学生を見ると、公立・私立ともに4年生から出費の増加率が高いことから、4年生から塾に行く小学生が多いことがわかります。

理由としては、以下が考えられます。

  • 進学塾のカリキュラムが、小学校3年生の2月に開始されるため
  • 4年生から学校の授業内容が複雑になって学習量も増え、授業についていけなくなる子が増えるため

また、1年生で通塾するも2年生で一度やめ、3年生でまた通い始めるという傾向も見られます。2年生で一度やめてしまうには、何か理由がありそうです。そこで、低学年から通塾するデメリットとメリットについて検証してみましょう。

小学校低学年から通塾するデメリット

低学年から通塾するデメリットには、下記の2点が挙げられます。

  1. 勉強が嫌いになってしまう
  2. 遊ぶ時間が減ってしまう
  3. 親の負担が大きい

以下、詳しく説明していきます。

1、勉強が嫌いになってしまう

下記の図は、「通塾をやめた理由」です。小学生では、「その他」を除き、どの学年でも「子どもがやめたいと言った」の割合が最も高く、低学年より高学年の方がその割合は高くなっています。

平成20年文部科学省「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」より

勉強が苦手な子の場合、塾の授業についていけないことがどうしても起きます。理解できないまま次々と授業が進んでしまうことで、「わからない」「自分にはできない」という状態が続き、自信をなくしたり、勉強が苦痛になってしまうのです。これは塾や講師との相性も大きいため、体験授業で子ども・保護者が本当に自塾に合っているのか、塾側も見極める目を持つことが必要です。

2.遊び時間が減ってしまう

小学生という年代は、様々な体験を通して物事への興味・関心をもち、知識を増やしていく時期です。友達と遊んだり喧嘩したりすることで社会性を身につけたり、キャンプに行って自然と触れ合ったり、美術館や博物館で好奇心を養ったりするための大事な時期です。

通塾によってその他の時間が減ることは事実ですが、週1回の通塾が、遊びの時間に影響するかというと、決してそんなことはありません。さらに、勉強も遊びのひとつとして捉えることもできます。事実、当社が運営する「りんご塾」では、子どもたちはパズルやつみきを使って遊び感覚で学んでいます。

3.親の負担が大きい

低学年だと、塾に限らず習い事通いには送迎が必要となり、特に共働き家庭には時間のねん出が難しいことが多いです。また、前出の「令和3年度子供の学習費調査」「学年別の学校外活動費支出状況」を見ると、公立小に通う子どもで小1:81,000円/年、小2:67,000円、小3:88,000円、私立小で小1:29.1000、小2:203,000円、小3:290,000円もの補助学習費がかかっています。保護者の時間的・金銭的負担がかかってしまうことは否めません。とはいえ、通わせる価値のある習い事であれば、出費を惜しまない親は多くいます。塾であっても同様です。時間的・金銭的負担を上回る価値を与えられれば、それは負担にはならないのです。

思考力を鍛える塾なら「りんご塾」

「りんご塾」導入のご案内はこちら

小学校低学年から通塾させるメリット

次に、メリットを見てみましょう。下記の4点が挙げられます。

  1. 勉強に対する自信がつく
  2. 余裕をもって受験対策が立てられる
  3. 子ども同士が交流できる
  4. 勉強の楽しさを知ることができる

以下、詳しく説明していきます。

1.勉強に対する自信がつく

塾で先取り学習することで、学校では余裕をもって授業を受けることができます。学校のテストでもよい点数を取れるので、「自分は勉強ができる」という自信がつきます。「自分は勉強が苦手だ」と一度苦手意識をもってしまうと、それを払しょくすることはなかなか難しいため、自信をつけることは大きなメリットです。

2.余裕を持って受験対策が立てられる

進学塾では、基本的に実際の学年より1年先の授業範囲を理解していることが前提で授業が進みます。基礎学力及び学習習慣をつけておかないと、入塾してから落ちこぼれてしまう可能性が大きいです。低学年のうちに補習塾に通って、算数と国語の基礎学力をつけ、3年生の秋までに1年半先の4年生の分野まで終わらせておくと、進学塾に転塾するにせよ、そのまま補習塾で中学受験を目指すにせよ、余裕をもって進められます。

3.子供同士が交流できる

塾には同じ小学校に通っている子もいれば、他の小学校の子もいます。小学校とはまた違う形で同じ勉強に取り組んでいる仲間と切磋琢磨し、良い意味での競争心を持って勉強する習慣がついてきます。後述する「通っている学習塾が好きな理由」を見ても、「友達に会える」というのも、子どもにとっては大きなモチベーションになっていることがわかります。

4.勉強の楽しさを知ることができる

「低学年から塾通いをさせるなんてかわいそう」という声もありますが、子ども本人は楽しんで通っていることが多いものです。平成20年に文部科学省が実施した「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告」を見てください。「通っている学習塾が好きな理由」として、小中ともに「先生の教え方がわかりやすいから」や「学校で教えてくれないことを教えてくれるから」がどの学年とも5割以上となっています。

まとめ:通うことが「楽しい」と思える塾へ

子どもは新しいことをスポンジのように吸収しますし、またそれを求めています。知的好奇心がくすぐられる授業であれば、子どもも喜んで塾に通うのです。そしてそんな子どもの姿を見ることによって、親も塾通いをさせてよかったと心から思います。逆に、子どもが通塾を苦痛に感じているのであれば、塾側に責任があるということも大いに考えられるのです。

算数オリンピック対策に特化した専門塾「りんご塾」は、既存の学習塾にて「りんご塾コース導入」という形での開校サポートを行っています。当社が運営する個別指導塾「城南コベッツ」では、「りんご塾」併設以降の低学年の集客率が、小1:前年比292%、小2:前年比357%、小3:前年比262%と、上昇しており、特に1~2年生の集客に強い効果を発揮していることがわかります。

算数オリンピックという高みを目指すには、「思考力」が必須です。「りんご塾」では、オリジナルのパズルや積み木を使って、楽しみながら「思考力」を鍛えていきます。生徒が「勉強って、算数って、楽しい!」と思える授業展開をしたい方、低学年の集客に力を入れたい学習塾の方は、ぜひ下記までお問い合わせください。

ご相談窓口 | 城南進学研究社-教育関係者向けソリューションサービス (johnan.jp)

思考力を鍛える塾なら「りんご塾」

「りんご塾」導入のご案内はこちら

 

導入事例「城南コベッツ赤羽南教室」はこちら

 

ご相談窓口はこちら

お急ぎの方、直接相談
したい方はお気軽に
お電話ください

044-246-5211

受付時間:月曜日~金曜日
10:00~17:00

ご相談窓口はこちら

閉じる