教育コラム

THE大学ランキングとは

「The Times Higher Education(THE:ザ・タイムズ・ハイアー・エデュケーション)」とは、イギリスのタイムズ誌が、新聞の付録として毎年秋に発行している高等教育情報誌。
さまざまな大学ランキングを発表しており、日本国内で注目度が高いのは「世界大学ランキング」「アジア大学ランキング」「世界大学ランキング日本版」「インパクトランキング」の4つです。
これらのランキングを活用することで、「研究力」「教育力」「社会貢献力」などさまざまな観点から日本の大学を見ることができ、大学の新たな魅力を発見できます。
では、それぞれのランキングと特徴を見ていきましょう。

THE大学ランキングとは

日本の大学の「教育力」に焦点

THE世界大学ランキング日本版
ベネッセコーポレーションと提携し、2017年から発表している日本の大学のみを対象としたランキングです。日本版では教育環境や学生の学びの質、成長性に注目し、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野16項目を指標として、ランキングを作成。また、これまで世界の大学の「研究力」に押されて見えにくかった、日本の大学における「教育力」に焦点を当てているのも特徴です。2019年からは、アメリカ版、ヨーロッパ版と共通する11の質問項目を設定した「学生調査」を導入。「在学生の声」もランキングに反映されています。

世界の大学の「研究力」に着目

THE世界大学ランキング
2004年から発表されている世界的な大学のランキングで、世界で最も影響力が大きいと言われている大学ランキングです。各大学のデータを「教育力」「研究力」「論文の引用数(研究の影響力)」「国際性」「産業界からの収入」という5分野・13の指標で分析し、それぞれのスコアを算出して順位付けしています。指標のうち6割以上が研究に関わるものであることから、「研究力」に着目したランキングと言えます。

産業界からの収入を重視

THEアジア大学ランキング
「THE世界大学ランキング」のデータからアジア圏の大学のみを取り上げて編成されたランキングです。世界ランキングと同じデータ、同じ5分野13指標を用いていますが、指標の比重を一部変えてランク付けしているため、相対的な順位が世界ランキングと一部異なってきます。世界ランキングと比較してみてみると「産業界からの収入」の比重が高い(アジアランキング7.5%、世界ランキング2.5%)ことから、「研究力」に焦点が当てられ「産業界からの収入」が重視されたランキングと言えます。

SDGsをもとに大学の「社会貢献力」を可視化

THEインパクトランキング
THEが2019年に新たに発表したランキングで、国連が掲げているSDGsの枠組みを通して、大学の「社会貢献力」を可視化しランキング付けするものです。「総合ランキング」と「SDG別ランキング」があり、それぞれの調査に必要となるデータを大学が提出します。インパクトランキングでは、大学の規模などを問わず、研究と教育以外の強みを持つ大学が、強みと関連する目標を自ら選んでエントリーできることから、他のランキングと大きく異なる結果が出ます。大学選びに新たな視点を提供するランキングとして要注目です。

参考:THE 世界大学ランキング日本版

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