ヘルスケアコラム

睡眠の悩み①不眠

居眠りする学生

脳みそは疲れているのに、なぜか「眠れない」「眠りが浅い」という悩みを訴える受験生は多くいます。これらの受験生に共通しているのが、

①勉強ばかりで運動はほとんどしない
②コーヒーを時間構わず多く飲む
③寝る前に夕食をドカ食いする
④寝る前にスマートフォンを見る

というもの。では、それぞれの解決策を見ていきましょう。

①運動不足

日中の運動は心地よい体の疲労を生み、夜の眠気を誘います。
→階段を使うなど、日常に適度な運動を取り入れる

②コーヒーの多飲

カフェインの覚せい作用はあなどれません。
→飲むなら就寝4時間前までに。もしくはカフェインレスに

③寝る前のドカ食い

夕食の時間を惜しんで勉強し、帰宅後ドカ食い、ベッドへ直行…これは、眠れない人の典型的な生活スタイル。満腹状態だと、消化活動のために胃は働き続けるため、なかなか寝つけないのです。
→夕食は就寝 3 時間前までに。どうしても遅くなる場合は、19 時ころに間食をとって帰宅後のドカ食いを防止する

④布団の中でのスマホチェック

寝る前に新しい情報を脳に送ると、脳が目覚めて興奮状態になります。また、スマートフォンの画面から発せられる青色の光は、脳を興奮させる効果が強いことがわかっています。
→休憩時間以外は電源を切る、スマホを寝室に持ち込まないなど、ルールを決める

最初からすべてをやろうと思わず、一つずつ変えていくようにしましょう。効果は必ず期待できます。

「城南医志塾」顧問医師
医師・医学博士・経営学修士(MD・Ph.D・MBA)

裵 英洙 (はい えいしゅ)

1972年奈良県生まれ。かつては外科医として胸部手術を中心とした診療に従事。現在は「ハイズ株式会社」代表取締役として勤務する傍ら、臨床医として医療現場に携わる。著書に「なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか」「医療職が部下を持ったら読む本」など多数。

「城南医志塾」顧問医師 医師・医学博士・経営学修士(MD・Ph.D・MBA) 裵 英洙 (はい えいしゅ)

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