ヘルスケアコラム

睡眠の悩み③入眠できない

入眠を妨げる行為の一つが、寝る前の熱いお風呂

布団の中で目が冴えてしまい、なかなか寝付けないという受験生は多くいます。入眠を妨げる行為の一つが、寝る前の熱いお風呂。人間の体温は1日でリズムがあり、夜に体温が下がり始め、昼から夕方にかけて高くなります。寝る前に熱いお風呂に入ると、睡眠準備で体温が下がっている交感神経が刺激されてしまうのです。リラックスした眠りにつくためにも、お湯の温度は38~40度に設定し、浸かる時間は20~30分くらいを意識させましょう。その後は湯冷めに気をつけて、体温が下がり始めたタイミングで布団に入ればすっと入眠できるはずです。

また、寝る前のシャワーも眠りを妨げます。シャワーの水圧が寝る前の脳と体に余計な 刺激を与えてしまい、その目覚め効果はコーヒーよりも高いことがわかっています。寝る前はよく湯船に浸かり、シャワーは朝浴びることがおすすめです。

手軽に、しかも安く安眠を手に入れられるアイテムがあります。それは、たった1杯の「ホットミルク」。ホットミルクを飲んだ後は、一時的に体温が上昇し、その後徐々に下がります。人間は体温が下がった時に眠くなるため、前述の入浴と同じ効果を得られるのです。さらにイライラを鎮めるカルシウム快眠に効果的とされるビタミンB群も多く含むため、 睡眠時に必要な副交感神経の働きを高めてくれるなど、ホットミルクはいいことづくめ。特に睡眠1時間前に飲むのが効果的です。

「城南医志塾」顧問医師
医師・医学博士・経営学修士(MD・Ph.D・MBA)

裵 英洙 (はい えいしゅ)

1972年奈良県生まれ。かつては外科医として胸部手術を中心とした診療に従事。現在は「ハイズ株式会社」代表取締役として勤務する傍ら、臨床医として医療現場に携わる。著書に「なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか」「医療職が部下を持ったら読む本」など多数。

「城南医志塾」顧問医師 医師・医学博士・経営学修士(MD・Ph.D・MBA) 裵 英洙 (はい えいしゅ)

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