保護者の9割以上が期待する、教育分野でのメタバース活用
日本の教育現場でも台頭しつつある「メタバース」。この「メタバース」について、保護者の9割が認知し、教育分野でのメタバース活用についても9割以上の保護者が期待を寄せていることが、イー・ラーニング研究所の調査※から明らかになりました。
※2023年1月7日~23日、子供を持つ保護者を対象に「教育とメタバースに関する意識調査」を実施。351人の回答を得た。
1. メタバースを認知している親は9割以上の一方で、8割近くは「体験したことがない」
「ゲーム」や「暗号資産取引」での体験者はいるものの、日常生活での活用は未だ進んでいない結果となりました。
2. 教育分野でのメタバースの活用に興味を持つ親は9割以上
「教育分野でのメタバースの活用について興味がありますか」の問では、9割以上が「はい」と回答し、ほとんどの親が教育分野でのメタバース活用に注目していることがわかります。「授業での活用」の他にも、「不登校の子どもへの支援」での活用に7割以上の回答が集まりました。より高度な教育を目指す活用とは別に、新しい通学の手段としての活用にも関心が高いことが伺えます。
3. 7割以上の親が「時間・場所の制約がない点」と「普段体験できないことができる点」に期待
「メタバースを活用した教育に期待する点は何ですか」の問にて、最も回答が集まったのは「時間や場所などの制約がない」と「普段経験できないことを安全に体験し学べる」となり、それぞれ7割以上が回答しました。
一方で、 一方で「VRヘッドセットなどのインフラ整備」や、「現実世界でのコミュニケーションの減少」が不安要素に上がり、非日常的な体験ができることに期待が高い一方で、インフラ整備や現実のコミュニケーションとのバランスにハードルを感じていることが伺えます。
4. 活用して欲しい場所は、1位「学校」2位「オンライン講座」3位「自宅」
「どこでメタバースを活用した教育を子どもにしてほしいと思いますか」の問について、1位が「学校」、2位が「オンライン講座」、3位が「自宅」となりました。気になるトレンドワードとしては「バーチャル留学」、「VR英会話」に半数以上の回答が集まりました。
この結果から、場所の移動を必要とせずに学校に通えることの他にも、自宅にいても外国人とコミュニケーションをとることで語学力を身につけられる点にメタバースの魅力を感じる人が多いことがわかります。
開発が進む教育現場でのメタバース活用
リアルなコミュニケーションが難しい不登校児や、金銭面で躊躇されやすい語学留学など、新たな通学手段や場づくりとして、教育現場での活用が期待されるメタバース。当社も、学研ホールディングスとメタバースを用いた学習サービスの協働開発を行うなど、メタバース活用に向けて進めています。